Category: テレビ

NHKのスペシャルドラマ、司馬遼太郎原作の歴史小説「坂の上の雲」が昨日で完結した。この小説は、1968年(昭和43年)から1972年(昭和47年)にかけ『産経新聞』に連載されたものである。『坂の上の雲』という題名は、松山出身の秋山好古(よしふる・ドラマでは阿部寛が演じた)、秋山真之(さねゆき・同本木雅弘)の兄弟と、正岡子規(同香川照之)の3人を主人公に、彼らが明治という近代日本の封建の世から目覚めたばかりの日本が、登って行けばやがてはそこに手が届くと思い込んで登った列強の近代国家というものを「坂の上の雲」に準えて切なさや虚しさ、そして喜びなど万感の念を込めたものである。

この壮大な小説をNHKは、2009年から3年がかり3部構成、全13話で放映した。通常の大河ドラマは1回45分間であるが、この作品は1回90分間で制作されている。制作費も大河ドラマを上回るケタ違いの規模であるとしている。司馬遼太郎には新聞連載中から「本作を映像化させてほしい」とのオファーが殺到していたという。しかし「戦争賛美と誤解される、作品のスケールを描ききれない」として司馬は許可しなかった。当時、NHKのオファーに対して司馬も心が動いたらしいが、考えた末最終的に「やっぱり無理やで」と断ったらしい。

司馬の死後、NHKの「総力を挙げて取り組みたい」との熱意と"映像技術の発展"により、作品のニュアンスを正しく理解できる映像化が可能となったとして、1999年に司馬遼太郎記念財団が映像化を許諾し製作が開始された。第1部は、松山に生まれ育った3人が夫々、陸軍、海軍、そして俳句の世界に志を分かつ様子と日清戦争に勝利した日本の前には極東進出を狙う大国ロシアの脅威が迫るまでを描いている。第2部は、イギリスと同盟を結んだ我が国に於いて、好古が陸軍で騎兵を組織し、真之が英国駐在を経て海軍大学校の教官に就任して次代を担う指揮官の育成に励み、一方で子規は俳句の革新を成し遂げ、壮絶な闘病の末に世を去るまでを描いている。

第3部がこのドラマのクライマックスで、日露戦争(1904〜05年)勝利のポイントとなった乃木希典児玉源太郎率いる陸軍が旅順総攻撃や203高地で勝利を収める姿や、東郷平八郎率いる日本海軍が対馬でロシアのバルチック艦隊を破る姿が描かれている。好古真之は夫々陸海で重要な役割を演じるのだが、その戦闘シーンはCGを駆使したテレビドラマとしてはかってない程の迫力あるものとなった。日露戦争は、日清戦争を契機として「明治国家」が総力を挙げて戦った最初の国民戦争であり、国際社会でも列強?・日本印象付ける最初の戦争となったのだ。

そしてそれは、残念ながら大正・昭和にかけての軍国主義から太平洋戦争に向かう、日本の進路に大きな影響を与える出来事となったのである。巨匠司馬遼太郎氏は、主人公3人を通じて繰り返してはいけない真実の歴史を語り継ぐために、この巨編を完成させたのではないだろうか?

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<左から71歳で没した秋山好古、最終階級は陸軍大将で廟は故郷松山。中が49歳で没した秋山真之、最終階級は海軍中将で廟は港区青山。右が39歳で没した正岡子規、廟は北区田端。因みに、民主党所属の現参議院議員大石尚子(75歳)は、真之の孫である。>

今年で62回目を迎える大みそか恒例の国民的行事?「NHK紅白歌合戦」の出場歌手が決まった。今年は初出場の7組を含め、紅白合わせて55組が出場の予定で、司会は紅組が井上真央で白組がだそうだ(写真)。

出場者は次の通りだ。()内は出場回数。【紅組】▽aiko(10)▽芦田愛菜(初)▽絢香(5)▽アンジェラ・アキ(6)▽いきものがかり(4)▽石川さゆり(34)▽AKB48(4)▽KARA(初)▽川中美幸(24)▽神田沙也加(初)▽倖田來未(7)▽伍代夏子(18)▽小林幸子(33)▽坂本冬美(23)▽椎名林檎(初)▽少女時代(初)▽天童よしみ(16)▽夏川りみ(6)▽西野カナ(2)▽Perfume(4)▽浜崎あゆみ(13)▽平原綾香(8)▽藤あや子(17)▽松田聖子(16)▽松任谷由実(2)▽水樹奈々(3)▽水森かおり(9)▽和田アキ子(35)。

【白組】▽秋川雅史(4)▽嵐(3)▽五木ひろし(41)▽猪苗代湖ズ(初)▽EXILE(7)▽NYC(3)▽北島三郎(48)▽郷ひろみ(24)▽鈴木福(初)▽SMAP(19)▽千昌夫(16)▽東方神起(3)▽TOKIO(18)▽徳永英明(6)▽AAA(2)▽長渕剛(3)▽西田敏行(4)▽氷川きよし(12)▽平井堅(7)▽FUNKYMONKEYBABYS(3)▽福山雅治(4)▽flumpool(3)▽細川たかし(35)▽ポルノグラフィティ(10)▽森進一(44)▽ゆず(4)▽L'Arc~en~Ciel(5)。

darlin12_large.jpeg 2990850197_e77666517a.jpeg「紅白歌合戦」の前身は終戦直後の1945年の大晦日に放送された『紅白音楽試合』というラジオ番組だ。当初はこの1回こっきりの放送の予定だったが、あまりの好評から放送5年後の1951年(昭和26年)の正月にタイトルを「紅白歌合戦」と改めてテレビの実験放送で放送され、現在に至る。因みに、その時の司会は、紅組が加藤道子、白組が藤倉修一、トリが紅組が『桑港(サンフランシスコ)のチャイナタウン』の渡辺はま子で、白組が『長崎の鐘』の藤山一郎である。「団塊の世代」の私は、生まれているものの当時の事は憶えがない。但し、この歌二曲は知っているから私の記憶力は大したもの?だ。大晦日の開催を行った理由は、当時、年末年始には大晦日しか大規模な会場が開いていなかったことが一因だというから面白い。

今から四半世紀前に出版された『10年後の日本』という本の中で、 "日本から電信柱が消える"等に並んで"「紅白歌合戦」が無くなる"という下りが有ったが、何れも健在である。通算成績は、白組の33勝28敗でここ6年連続白組が勝利している。但し、視聴率は江利チエミ宮田輝が司会した1963年の第14回大会の81.4%は別格として、紅組の勢いが優っている年の方が、視聴率は良いような気がする。最低視聴率は、1989年の40回大会から1部、2部制になったので一概に比較できないが、1部は2006年の57回大会(司会:仲間由紀恵・中井正広)の30.6%、2部が2004年の55回大会(同:小野文恵・阿部渉)の39.3%だ。

しかしそれにしても、遊びが多様化した中の30%超えは凄いし、未だに「お化け番組」と評してもいいだろう。とは言え、過去にこの「お化け番組」が裏番組に瞬間的に負けた事が有った。2003年の格闘技「K-1ダイナマイト」で、ボブ・サップが戦った23時からの4分間だけ関東地区における瞬間視聴率で「紅白」が後れを取ったのだ。(この時に紅白で出ていたのは今年も出場する長渕剛)。今年の話題は、お子ちゃまたちと韓流ポップスの出場である。最近の私は、余り「紅白」を観る機会が少なくなったが、大晦日に自分の部屋で一人裏番組を観るのも"大人げない?"し、観ようか観まいか迷っているところである。(*^_^*)

外国映画を観ていて、嬉しくなる事が有る。それは、映し出された画面に日本製品が出てくるケースである。車では、トヨタニッサン、カメラでは、キャノンオリンパスニコン、PCでは、ソニー、薄型テレビでは、同じくソニーパナソニック等がちょくちょく出て来る。ところが昨日、ショッキングなニュースが流れた。パナソニックが、2012年3月期の連結最終損益が4200億円の赤字となる見通しで、不採算部門のテレビ部門を縮小し、成長産業の環境・エネルギー部門に軸足を移すというニュースだ。

250px-Eki001.jpeg我々日本人は長い間、日本の工業製品は世界一の品質だと信じて来た。ビジネスホテルなどを除いて現在、一般家庭で韓国や中国の薄型テレビを観て居る家庭は少ないだろう。ところが今や、サムスンLGなど韓国メーカーが不人気なのは日本だけなのだそうだ。ウォン安を背景にV字回復を見せた韓国は、大統領が営業マンとなって活動した事もあって、韓国は日増しに世界経済において存在感をに増しつつある。テレビを筆頭に韓国ブランドの家電製品は「中国製よりも高品質、日本製よりもお手頃」という立ち位置を確立し、世界中で急速にシェアを伸ばしているようだ。

パリやロンドンの家電量販店でも、日本メーカーを抜いて人気トップだというし、31日までの市場調査で、アメリカ市場でも今年四半期の実績で初めて韓国製薄型テレビが50%を上回ったという。サムスンが37%でトップ、LG電子が13%、パナソニックが9%、ソニーが9%、東芝が7%と言うから日本製の惨敗と言えよう。原因は、生産コストの差である。円高と原材料の高騰が直接的な原因だが、これは直ぐ解決出来るものではない。日本のメーカーは、非採算部門を縮小するか円高を回避するために工場の海外移転を加速するだろう。海外で作られた製品は、ブランドは国内メーカーであれ日本製ではないのだ。

残念乍、このままでは世界は勿論日本の家庭からも日本製テレビが消えて行くだろう。 

今や英語、中国語と並んで韓国ハングル文字の説明書きがない日本の観光地は皆無に等しい。確かに韓国は、島国日本にとって一番近い国だし、大陸文化の中継基地として歴史的にも重要な役割を果たした国でもある。しかし、太閤秀吉のニ度に亘る朝鮮出兵(朝鮮征伐)や明治初期の政府首脳西郷隆盛、板垣退助、江藤新平、後藤正象二郎、副島種臣らによってなされた、武力で朝鮮を開国しようと主張する「征韓論」の時代を経て、1910年8月の「日韓併合」に依って大韓帝国が消滅した時代を含め不幸な時代を共有?してきた事になる。

800px-Seikanron2.jpegところが1996年10月、福岡の民放テレビ局であるTXN九州が、開局5周年を記念し、韓国文化放送の「ミニシリーズ」と呼ばれるドラマを3作品放送した頃から韓国ドラマが注目を集め始めた。その後、民主化政治家の金大中大統領が誕生した1998年には韓国の開放政策、2002年の「日韓ワールドカップ共同開催」を経て、日韓両国は恩讐を超えて急速に接近し始めたのである。その間、ハン・ソッキュ主演の映画『シュリ』が日本で注目を浴び、2004年4月からNHKが放送した「冬のソナタ」の大ヒットによって、韓国ブームが巻き起こり放送作品数・放送を行う局が一気に増えたのは、周知の通りである。

更に昨年あたりから、「少女時代」や「カラ」等の女性ボーカル・グループがスタイルとお色気を武器?に新たに注目を浴び始めたが、その矢先、韓国(韓流)ブームに水を差した男が現れた。それは俳優の高岡蒼甫(29)で、何でも妻は「篤姫」やCMでもお馴染みの女優の宮崎あおい(25)らしい。彼は、「正直、お世話になったことも多々あるけど8(チャンネル)は今マジで見ない。韓国のTV局かと思う事もしばしば。うちら日本人は日本の伝統番組を求めていますけど。取り合えず韓国ネタ出てきたら消してます。ぐっばい」とツイッターで発言したのだ。

20090416235401_00_400.jpegこの発言は、我が国のオバサン連中?のバッシングはもとより韓国国内でも大反響を呼び、その結果所属するプロダクションを辞めざるを得なくなった様である。来日する韓国スターの言動に一喜一憂するオバサン連中や、「カラ」を真似てお尻を振る男女を苦々しく眺めて居た私としたら彼の発言に大喝さいを送りたい。「東日本大震災」という大きな試練を与えられた我々は、「なでしこジャパン」の優勝を知って舞台から降りた韓国の芸能人なんか相手にせず、日本と日本人芸能人を見直すべきである。尤も、大阪弁が飛び交う安作りのテレビ番組は見る気もしないが!そして、昨日新たに我が国の番組作りを批判する慶応大学出身の若手芸能人が現れたようである。やはり、日本人は捨てたものではないと思う。

      <上の絵:「征韓論」を唱える西郷隆盛(中央)、下の写真は高岡蒼甫(たかおかそうすけ)>

この前の日曜日、おいらが新聞を見ていたら大変な記事が載ってたんだワン。
「アナログTV放送、2011年に終了!」だって。

おいらは驚いたワン。なんと、今持ってるテレビが全然使えなくなっちゃうってんだからね。ウチにもテレビはあるけど、まだ全然新しくて使えるんでござるよ。それなのに、これが使えなくなるなんて一大事だワン! おいらは急いでご主人に言ったよ。

「ちょっと、ご主人ったら知ってる? テレビが使えなくなるでござるよ!」
するとご主人はのんびり大あくびしながら言ったんだワン。
「あー、地デジのことな。ポチは『地デジ』って知ってるか?」
「知ってるよ、オシリから血が出ちゃうやつだワン?」
「バカっ、そりゃ『切れ痔』だっ!」
「じゃあ、ちょび丸子ちゃんに出てくるおじいちゃん?」
「ポチの大バカっ、それは『ヒデじい』だっっ!」
ご主人はおいらを新聞で思い切りはたきながら言った。

450px-Digital_broadcast_standards_svg.JPGこのお話は、5年前の或る雑誌に載っていた物語である。一昨日の正午を以て岩手、宮城、福島の3県を除いて地上波アナログテレビ放送が終了し、地上波デジタルテレビ放送に移行した。デジタル放送(デジタルほうそう、digital broadcasting)は、放送局により行われるデジタル方式の放送のことである。 通常のアナログ放送と同様の電波帯域を使うが、アナログデータの代わりにデジタルデータを伝送する放送である。電波を用いる点で、通信を用いるインターネット放送とは異なるのだ。

完全移行した24日正午から25日朝までに、総務省とテレビ局に合計約15万4000件の問い合わせが寄せられたそうが、早くからテレビやラジオでアナウンスしていたため、大きな混乱は起きていないという。イギリスで1980年代から研究が開始され、BBC放送局において1998年に実用化されたこのデジタル放送、1番のメリットは、チャンネル構成を柔軟に運用できてインターネット通信のような他のメディアとの親和性が高い事だ。要するに狭い領域の中で電波が利用できるため、多チャンネルの展開が容易になるらしい。

世界の地上波デジタルテレビ放送は、大きく以下の3方式に分けられる。

  • アメリカ方式(ATSC)
  • ヨーロッパ方式(固定向けDVB-Tと移動体向けDVB-H) 又は第二世代ヨーロッパ方式
  • 日本方式(ISDB-T) - 同一の周波数帯でテレビ向けと携帯端末向け(ワンセグ放送)が可能。日本方式からは、技術改良によってブラジル方式が誕生し、南米やアフリカなど、日本以外の地域で採用されている日本方式とはこの日本・ブラジル方式を指すという。世界の方式分布は上図の通りだ。

TVの多チャンネル化は、インターネット通信の発達とともに情報量の横溢化に繋がる。的確な情報を掴んで、いかに早く再発信できるかが、これから我々企業を引っ張っていく人間にとって、最重要課題となっていくだろう!