06
Sep

9月6日(月)  ≪「団塊じいさん」は孫育てのブームに向かうか?≫

4日の日経新聞の夕刊に、『孫育てのワナ』というタイトルで我々「団塊の世代」にとって注目すべき記事が載っていた。京都大学霊長類研究所の認知心理学者正高信男(まさたかのぶお)氏が、記者の質問に答える形の記事であるが、かなり当を得ていると思われるのだ。乳幼児の虐待が問題になっている一方で、孫を無条件に可愛がる「団塊の世代」の祖父母が増えているそうだ。少子化傾向が顕著になった現代の日本で、1人か2人の少ない孫を親と取り合い、孫の歓心を買うため高価な商品を購(あがな)うケースも多いという。

競争が激しい中で、年功序列や終身雇用の制度に守られ事?を良い事に、上下関係や組織への忠誠心を重要視しながら、一心不乱に働いてきた「団塊じいさん」にとって、仕事から解き放された後に向かう先は、「厨房」の次は「孫育て」だと言うのだ。私も、もう直ぐ5歳になる女の子と3歳の男の子の孫が居るが、確かに大袈裟ではなく理屈向きで"目の中に入れて言いたくない"ほど可愛いものである。時として、この子たちが不治の病に冒されたら、自分の命を替わりに神様に差し出しても良いと考える事さえある。

京都大学霊長類研究所は、国内に48ある国立大学共同利用機関の一つで、チンパンジーの記憶の良さを「アイ」というメスのチンパンジーが、パソコンの画面の消えた数字のマークを指し示すことで証明して、一躍有名になった。正高氏に依ると、動物の中で生殖年齢を過ぎてなお30年も40年も生きるのは、ホモ・サピエンス即ち人間だけだそうだ。次の世代の養育をする霊長類は居るが、世代を越え孫の世話を出来るのは人間の特権?だと言うのだ。そして、「孫可愛さはノスタルジー、老いの裏返しである」と続けている。

更に、「孫を可愛がるのは、一種の自己愛と言う人もいる。孫の表情に若い時のおばあちゃん、幼い時のおじいちゃんの面影が色濃く映るのは、まさに遺伝の法則そのものです」と断言して締めくくった。成程と思う反面、年寄り扱いが厭で若干異論を挟みたいところだが、「団塊の世代」の諸君はこの件、どう思われますか?是非皆さんのご意見をお聞かせ願いたいものである。

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