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8月27日(金) ≪チリ鉱山事故のシェルター(避難所)と宇宙ステーション≫

南米チリ北部のサンホセ鉱山落盤事故で地下700メートルに閉じ込められた作業員33人が生存しているというニュースは、全世界の人々に衝撃と勇気をもたらすと同時に、何とも言えない息苦しさを与えている筈だ。作業員は22日に無事が判明するまでの19日間、避難所に備蓄されたツナ缶や牛乳、ビスケットを48時間おきに少しずつ口にし、地下水などで凌いでいたと言う。幸いにして、33人の作業員は約50平方メートルの避難所の他、そこに通じる2キロ近い坑道も有効に使って生活しているようだ。

既に、細い穴を通じて水や流動食空気が届けられているようで、地上の医師団と医療技術に通じている2名が常に連絡取り合っていると言うから多少心強い。但し、空気は薄く、気温35度前後、湿度85%という息苦しい環境で、激しい動きは禁物だし、何より救助期間が4ヶ月程度かかると言うから精神的に持つかが心配だ。今の処、救助に4ヶ月を要す事は彼らに伝えていないそうだが、33人が最も知りたいのは何時そこから地上に抜け出せるかで、何時までも隠しおおせる訳もないだろう。

現場班長の統率下、結束して生き延びてきた33人は、交代で寝泊まりして不測の事態に備えているらしいが、地元の報道によれば、チリ政府は作業員の気晴らしのため、トランプやその他の娯楽道具も可能な限り送る方針だと言う。このニュースを聞いて私は、国際宇宙ステーション(ISS)に約5ヶ月間滞在した野口聡一さんの事を思い浮かべた。野口さんたち宇宙飛行士は、座学を含めた徹底した訓練とシュミレーションで狭い宇宙ステーションに長期間滞在するノウハウを身につけたのである。環境の上で、大きな差異は有るものの、彼らの貴重な経験が役に立たないものだろうか?

それに、世界の技術の粋を集めて一日の掘削距離を倍の40メートルに伸ばし、救出期間を何とか半分の2ヶ月程度に短縮出来ないものかと考えているのは私だけではない筈だ。33人揃っての帰還を願って止まない。

20100826-00000436-yom-000-thumb.jpeg< 地下の避難所に通じる穴に通すため、水等を詰めた筒状のカプセル(左)を滑車でつり上げる救助隊員>