8月17日(火) ≪デニーロ・アプローチ≫
私は大の映画ファンである。それも洋画しか見ない。私が最も好きな俳優が、イタリア系アメリカ人であるロバート・デニーロだ。同じくイタリア系アメリカ人俳優のシルベスタ・スタローンやアル・パチーノなども好きだが、やはり『20世紀を代表する演技派俳優』と呼ばれるデニーロが一番好きである。彼は67年前の今日8月17日にニューヨークのマンハッタンで生まれている。デニーロは、2度のアカデミー賞受賞を誇り、過剰なまでの役作り≪デニーロ・アプローチ≫は多くの役者に強烈な影響を与えたと言われている。
役作りのために彼がした事の例をいくつか挙げると、
●『ゴッドファーザーPART II』では、シチリア島に住んで、イタリア語をマスターした後に、マーロン・ブランドのしゃがれ声を完璧に模写した。
●『タクシードライバー』では3週間、ニューヨークでタクシードライバーとして働いた。
●『ディア・ハンター』では、物語の舞台となったピッツバーグに撮影数ヶ月前から偽名で暮らしていた。さらに鉄工所で働こうとしたが、現地の人に拒否されたという。
●『レイジング・ブル』では体重を20キロも増やして役に臨んだが、このためにイタリアに赴いて、現地のあらゆるレストランを食べ回った。
●主人公がユダヤ人の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』では、ユダヤ人家庭にホームステイした。
●『アンタッチャブル』では実際に頭髪を抜いて、アル・カポネを怪演した。体重は直後に別の映画出演が決まっていたので太るわけにいかず、ボディスーツを着用した。だが、顔だけは太らせて撮影に挑んだ。
●『ミッドナイト・ラン』では、マーティン・ブレストと共に実際の賞金稼ぎと行動し、捕獲の瞬間、張り込み、捜査の方法などを経験した。
勿論これらの作品は全て見ているが、私は1991年に製作された『 ケープ・フィアー』のマックス・ケイディ役が強烈な印象として残っている。これは、以前ロバート・ミッチャムが演じた『恐怖の岬』のリメイク版だが、デニーロの悪役姿が強烈であった。斯くの如く、正直な人物像と悪役を見事に演じ分ける数少ない俳優なのだ。日本でも三国連太郎が、『異母兄弟』(1957年)という作品で老人の役作りのため上下の歯を10本抜いたという有名な話が、役者魂とはこういう人たち事を言うのだろう。
久しくデニーロの新作を見てないが、近々封切りされる映画が有るらしく楽しみにしている!



