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May

5月20日(木)  ≪「メートル条約」とゴルフの距離に関する疑問?≫

1875年の今日5月20日、度量衡の国際的な統一を目的として、メートル法に関する条約である「メートル条約」が17ヶ国の代表により仏・パリで締結された。当時は、14ヶ条の条約本文と附録規定から成るものだったが、1921年に一部改正されて現在は51ヶ国が加盟しているそうだ。我が国に於いては江戸時代まで、尺貫法が用いられていた。1855年、郡上藩主青山幸哉の命で編纂された『西洋度量考』の中でメートル法について解説したのが最初だが、正式に条約に加盟したのはそれから30年後の1885年(明治18年)で、翌年の4月16日に勅令として公布された。

しかし、現在に至っても物の単位としてその浸透度合は様々で、敷地面積は「」で表す事が多いし、部屋の広さも「何畳」、家の大きさも「間口何間」と言う事が殆どだ。若い人たちはどうか判らないが、我々クラスは耕地面積も「反、畝」と言った方が直ぐにピンとくる。私の趣味の一つにゴルフがあるが、ゴルファーはゴルフを始めた途端、「ヤード」の世界に放り込まれるのだ。そして、練習場などで50、100、150、200といったヤード表示の看板目がけてボールを打ち、距離感を体感し視覚的にも把握していくのである。

ゴルフのヤード表示は、我が国ゴルフ発祥(1901年)の聖地である「六甲ゴルフ倶楽部」でヤード・ポンドの国の英国人、アーサー・グルームがプレーして以来変わっていないが、実は今から30年程前に国会審議のうえ、「メートル法」が制定された際に、ゴルフ場も距離表示をメートルに変えさせられた時期があった。当時私は既に一端(いっぱし)のゴルファーだったが、慣れずに苦労した事を憶えている。その後、永六輔さんが「鯨尺を使えないのは、おかしい!」と声を発すると、日本中に不満の声が沸き起こり、お上もそ声を無視できなくなり業種によっては旧来の表示を認める事になったのだ。

ゴルフ場も慣れ親しんだ「ヤード」に戻り、"目出度し・目出度し"だが、グリーン上だけは別だった。本来グリーン上はフィートが正しいのだが、距離的に短いと日本人はメートルの方が判りやすいので、ゴルフ解説者は「何メートルのパット」と言う言い方をする。これもよく考えてみると統一性が無く、可笑しな話だ。多くのへぼゴルファー曰く、「ゴルフにもし欠点が有るとしたら、それは楽し過ぎることだ」。ゴルフをやらない方、是非「ヤード」の世界にお越しください!(●^o^●)

meja2.jpeg <鯨尺はもともとクジラの髭で出来ていた。鯨尺の1尺は凡そ38cm(表裏にメートル法と鯨尺のメモリが付いたメジャー>