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2010年1月28日(木) ≪有楽町西武の閉鎖に日劇の復活を望む?≫

170px-Yurakucyo-marion.JPG昔から大きな駅の側にに有る建物は、銀行・保険会社そしてデパートと相場が決まっていた。しかし昨日、1984年(S.59)に開業し現在セブン&アイ・ホールディングスが経営する、都心の一等地にある≪西武デパート有楽町店≫を、同社は長期の消費低迷などで黒字転換のめどが立たないとして、年内に閉店すると発表した。西武デパートは、堤清二氏がヨーロッパにならい「ファッションの総合商社」として1940年(S.15)に池袋本店を皮切りに開業した百貨店であるが、ある時期再編・統合を経たものの、昨今の低価格衣料専門店の攻勢など高額商品主体の百貨店そのものの存在感が薄まり、や止む無く閉鎖を決めたらしい。

過去にも都心から「有楽町そごう」や「池袋三越」が撤退したが、全て「ビックカメラ」等の大型電気店に様変わりしている。そう!現在駅の側に有るのは、銀行は別として大型電気店か「ユニクロ」と相場が決まってきた。≪西武デパート有楽町店≫は、「阪急百貨店」と有楽町マリオンの中でハーフスペースで展開しているが、ここが以前「日本劇場」、いわゆる≪日劇≫であった事を知る人は、最近少なくなって来た。≪日劇≫は当初、「陸の龍宮」「シネマパレス」といった構想のもと、収容客数4000人の大劇場、かつ本邦初の高級映画劇場として計画された。屈曲した外壁、広大な舞台、アールデコ調の内装など、当時としては画期的な建築要素をふんだんに取り入れ大林組の施工により、1933年(S.8)12月に盛大にオープンした。

戦後、帰国した「李香蘭」(山口淑子)の歌謡ショーで観客が劇場の外に溢れ、"7周り半"したとか、昭和30年代はロカビリー旋風に乗り、「ウエスタン・カーニバル」が大盛況となった等、一時期歌謡界の歴史を築き上げたのである。あのNHKの「紅白歌合戦」も1953年(S.28:司会/高橋圭三・水の江滝子)と1960年(S.35:同/高橋圭三1・中村メイコ)と2回開催されている。又、5階には私も高校時代に学生服のまま興味本位で覗いた経験もある劇作家の丸尾長顕が設立した「日劇ミュージックホール」もあった。

所謂ここは、高級ストリップ劇場で、コント55号ツービートを産んだ浅草フランス座と並び昭和の娯楽の黄金時代を支えた。この頃の代表的なダンサーとしては、伊吹まり・メリー松原・春川ますみ・奈良あけみ・あき竹城・アンジェラ浅岡などがおり、トニー谷泉和助関敬六E・H・エリックたちがコントを担当していた。そして時代の移ろいと共に、1981年(S.56)娯楽の殿堂も老朽化には勝てず、閉鎖したのである。今後の関心事は、跡地に何が入るかであるが電器屋さんやユニクロさんには、今回はご遠慮願いたい。≪日本劇場≫の復活というのは、どうだろうか?平成の新しい芸能文化の発信地としては、誠の相応しい場所である! 350px-Nichi_Geki_1933_BW.JPG

                  (現在の有楽町マリオンと娯楽の殿堂≪日本劇場≫)