2010年1月21日(木) ≪「一人っ子政策」と「最低出生率」≫
昨日ラジオで、中国の「一人っ子政策」に付いて特集していたのが面白く、聞き入ってしまった。遠い昔、「シナには四億の民が居る」と歌われていたが現在中国の人口は、13億人とも14億人とも言われている。「一人っ子政策」とは、中国が改革開放政策が始動した1979年に始まった人口規制政策のことを指す。幾何級数的人口増に法規制を加え、出産または受胎に計画原理を導入した結果、現在の中国本土では少子化が進行しているという。この政策により、中国はある程度の人口抑制に成功したが、その一方で本政策はいくつかの問題を抱えているようだ。
この政策は、都市部に多く住む漢族と人口が多いチワン族のみに課せられたものだが、一人っ子達は、両親と祖父母の6人(全員存命であった場合)の大人から一身に愛情を受けて育つため甘やかされ、小皇帝(女児の場合小公主)とも呼ばれ、それ以前の世代とは異なる価値観を持っているそうだ。甘やかされて自分で家事を行う経験も乏しいため、自分だけで生活しなければならなくなっても、家事ができないケースが多く、都会でその連中が身を寄せて暮らす姿を中国では「蟻族」(ありぞく)と呼ぶらしい。
子供は戸籍上では一人しか持たないとしても秘かにに産んだ子供が戸籍外で生まれ、成長していった。黒孩子(ヘイハイズ)と呼ばれるこうした子供は、国民として認められないため学校教育や医療などの行政サービスを受けることがでず、従って人口分布も定かに掴めないのである。加えて労働力確保のため、女の子は堕胎し男の子だけを生むケースが多発したため男女のバランスが崩れ、結婚できない男性が増えていると聞く。又、結婚した女性がそれをひた隠しに働く事を、「隠婚」(いんこん)と言うそうだ。
一方、人口が減り始めた我が国では昨年の統計に依ると、出生率が少し上がって1.3人となったそうだが、それよりも低いのが台湾の1.0人だそうだ。昨年の出生者数が19万人だそうで、早ければ2017年には人口が減り始めるそうで、早速台湾政府は我が国同様「子供手当」の支給を決めたそうだ。「北京オリンピック」に次ぐビッグイベントである「上海万博」が後約100日と迫りつつあるが、今世紀に最大の躍進が予想される中国圏の人々は、これらの課題をいかに乗り越えて行くのだろうか?
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