2010年1月14日(木) ≪性格俳優?香川照之≫
年末年始にNHKの"大河ドラマ"のスペシャルドラ"坂の上の雲"と今年始まった"龍馬伝"の中で、或る1人の性格俳優が際立って見えた。それは、≪香川照之≫44歳で"坂の上の雲"では正岡子規を"龍馬伝"では、三菱の祖である岩崎弥太郎を好演している。何でも正岡子規を演じるに当たっては、子規が晩年結核を患っていた事から食事制限やランニングで5ヶ月で15kg減量したそうだ。彼の父親が歌舞伎役者の三代目市川猿之助、母親が宝塚出身の女優浜木綿子であることから、根っからの役者魂が身に付いているのだろう。正に今日では貴重な性格俳優、即ち劇中人物の性格を巧み
調べてみると1965年12月生まれの彼は、両親の離婚後母親の浜に引き取られ暁星学園から東大文学部第4類社会心理学専修に進学し、卒業後これと言った目的もなく俳優の道を歩むこととなったらしい。1989年の大河ドラマ『春日局』の小早川秀秋役で俳優デビューし話題を集め、その後『静かなるドン』などのVシネマや橋田壽賀子脚本によるTVドラマが活動の中心であったが、2002年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞した『鬼が来た!』での好演に伴い、徐々に知名度が高まった。そして同じ年のNHK大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』で豊臣秀吉を演じたことで一般的にもその存在が広く知られるようになったようだ。
彼は、過去20年間に私の知る限りでは"坂の上の雲"を含めると7回ほど大河ドラマに出演しており、NHKにとっても貴重な俳優になりつつある。一方彼は、専門家も舌を巻くほどのボクシング通でも知られて居り、連載している専門誌に「ガードを固め、テクニックがないのにがむしゃらに前進するファイターが賞賛される日本のボクシングは遅れている」と厳しく批評したというから大したものだ。猿之助は別として、ユーモアとウイットに富んだ役柄が似合った母親の浜木綿子は好きな俳優の一人だったので、そのDNAを引き継いでいる彼の今後に大いに期待したいものである。
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〈映画「劔岳 点の記」で第33回日本アカデミー賞の優秀助演男優賞を受賞した香川照之)



