12月3日(木) ≪平山郁夫画伯の死≫
現代日本画壇の最高峰に位置する画家であった≪平山郁夫画伯≫が亡くなった。79歳だったそうだ。彼は1953年(S28年)、院展初入選。原爆の後遺症の中で、仏典をインドから持ち帰った唐僧・玄奘を描いた1959年(S34年)の「仏教伝来」で注目された。さらに1961年(S36年)の「入涅槃(ねはん)幻想」などで釈迦への敬慕の念を表現する一方で、シルクロードを舞台にした「仏伝シリーズ」で評価を高めた。彼は、母校の東京芸大学長を2度務めた他、日本美術院理事長、日中友好協会会長など画壇内外の要職を歴任したが、その作品価格は画家の中で飛びぬけて高いと言われていた。
シルクロードの静謐(せいひつ)な風景を、たおやかに描いた彼の画業を嫌う人は恐らく居まい。特に30年に亘り描き続けた、彼のライフワークとも言うべき奈良・薬師寺の「大唐西域壁画」はつとに有名である。「西遊記」で知られる7世紀の唐の名僧、玄奘三蔵が禁を犯してインド(天竺)へ仏教を極める旅を描いた縦2.2m・長さ19m・13枚からなる大壁画を、数年前に私は前にした時、えも言われぬ悠久の歴史と感動を覚えたものである。又、ユネスコ親善大使として北朝鮮の高句麗古墳群の世界遺産登録推進に寄与した功績も高く評価されている。
実は、私が常日頃懇意にさせて頂いているK社の社長応接室に、しばらく前に≪平山郁夫画伯≫の絵が飾ってあった。それも北朝鮮の前最高権力者「金日成」の生家を描いたものだったと記憶している。それも雅号を記した部分が花瓶で見えにくくしてあった?が、私は即座に見抜いたのである。高名な画家が亡くなると、その画家が描いた作品が急騰するという事を聞いたことがある。当時でも画題からして2,3千万しただろうから、今となって幾ら値がつくか想像出来ない。近々是非再度拝見したいと思っているが、その方が誰かは秘密である!(^◇^)



