11月5日(木) ≪ホーロー看板≫
これは、とある街角の薬屋さんで見つけた、昔懐かしい≪ホーロー看板≫である。≪ホーロー看板≫とは、主に屋外用の表示として使用される看板の一種だ。琺瑯(ホーロー)は、鉄、アルミニウムなどの金属材料表面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質の釉薬(うわぐすり)を高温で焼き付けたもの言う。化学的耐久性に優れ、食器、調理器具、浴槽などの家庭用品や、屋外広告看板、道路標識、鉄道設備用品、ホワイトボード、化学反応容器などに用いられる。工芸品の琺瑯(ホーロー)は、七宝或いは七宝焼きとも呼ばれる。但しホーロー看板は、一部の工程を省き?簡単に作られており、厳密な意味での琺瑯(ホーロー)の技法で仕上げられているものは、先ずないそうだ。
マスコミによる広告手段が一般的ではなかった1950年代~1970年代に屋外広告の媒体として、広告代理店を通さずに、その製品のセールスマンと看板の製造業者が各地で依頼・製作・設置して行ったものらしい。この看板は、1960年の半ばに登場した大塚製薬の「オロナイン軟膏」の宣伝看板で、写真の主は浪花千栄子(なにわちえこ・1907~1973年)である。彼女は、ご存知の方もおありだろうか、時代を少し異にするがミヤコ蝶々(1920~2000年)と並んで、上方を代表する喜劇役者だった。
今でも売られている「オロナイン軟膏」は、元々1959年~1960年にかけて読売テレビ及び日本テレビ系列で放映された、大村崑が主演した「頓馬天狗」(役名・尾呂内南公)のキャッチコピー『性はオロナイン 名は軟膏』で一躍有名になった。では何故、看板にも大村崑を使用しなかったのかって?それは、同じ大塚製薬の『オロナミンC)』の≪ホーロー看板≫に彼を起用したのと、何といっても浪花の本名が、南口キクノ(なんこう きくの<軟膏効くの!>)だったからである。
その他にも有名なものとしては、松山容子の「ボンカレー」やアース製薬の「アース渦巻」の由美かほるのショートパンツ姿の看板等が有名だが、一般的にも塩・タバコなどの専売公社や電話・電報の電電公社の取り扱い看板もそれだった。面白い事に、≪ホーロー看板≫の設置に対する広告料は現金でなく現物支給が多かったそうだ(例えば大塚食品ならボンカレー3食分など)。更に面白い事に、≪ホーロー看板≫の収集家としては、女優のあき竹城さんが、有名だそうだ。
ところで、皆さんはこの浪花千栄子の≪ホーロー看板≫が、どこの街に存在しているか興味津津なのではありおませんか?その答えは、今度お会いした時のお答え致します!(●^o^●)



