9月4日(金) ≪早稲田大学「雄弁会」≫
最近年齢のせいか人前で喋らされる事が多いが、トークで人の心を掴むのは、なかなか難しいものである。先週の週刊朝日に載った『ニッポンの政治家<名演説>10選-オバマ、リンカーンにも負けない!』という記事で、尾崎行雄・永井柳太郎・齊藤隆夫・中野正剛・鈴木茂三郎・西尾末広・福田赳夫・土井たか子・中曽根康弘・尾辻秀久の10人の政治家を上げていたようだ。未だ読んでいないので判らないが、私の記憶では永井柳太郎・齊藤隆夫・中野正剛の3人が≪早稲田大学「雄弁会」≫出身だと思う。
≪早稲田大学「雄弁会」≫は、明治35年に~我が国には、能弁家や達弁家は多いが真の雄弁家は殆ど見当たらない。我々は事実の説明家や思想の叙述家を以て満足してはならない。宜しく宜しく輿論を喚起し、一世も動かすような雄弁家を作らねばならない~という小野梓の言葉より生まれた。この「雄弁会」≫より巣立ったメンバーには、西岡竹次郎、堤康治郎、尾崎士郎の他、浅沼稲次郎(元社会党委員長)、竹下登(元首相)、青木幹雄(元官房長官)、三塚博(元大蔵大臣)、海部俊樹(元首相)、渡部恒三(民主党国対委員長)、藤波孝生(元官房長官)、深谷隆司(元通産大臣)、森喜朗(元首相)、小渕恵三(元首相)等そうそうたる顔ぶれが名を連ねる。
中でも最高の演説家は、二・二六事件の直後に「粛軍演説」を行った齊藤隆夫と言われているが、私は昭和17年11月に早稲田の大隈大講堂で3000人を超える学徒兵の前で反戦演説を行い、翌年自宅で自決した私と同郷である中野正剛の力強くて説得力のある語り口が好きである。近いところで『早稲田の三舌』と呼ばれたのは海部俊樹・森喜朗・渡部恒三だそうで、特に海部は「海部の前に海部なし、海部の後に海部なし」と言われた程、弁舌が爽やかだったらしい。
彼等3人を総括すると"詭弁の海部、失言の森、収拾の渡辺"となるようだが、海部が政界を去った今、政権交代のさ中、森と渡辺の発言が特に気になるところである。![]()



