03
Sep

9月3日(木)     ≪赤チン≫

昨日の通勤途中、「ニッポン放送」を聞いてりたら≪赤チン≫の話をしていた。我々の小さい頃、各家庭に常備薬として必ず1本は有った≪赤チン≫は、正式にはマーキュロクロム液と言うらしい。この≪赤チン≫が、我が国から消えて久しい。原料の製造過程で水銀が発生するという事で、1973年頃に製造が中止されたらしいのである。子供達が外で遊ぶ事が多かった一昔前、何故か今は見かけない小学生の半ズボン姿から出ていた足には、よく≪赤チン≫が塗られていた。

希ヨードチンキが茶色である事から、赤いヨードチンキという意味で通称≪赤チン≫と呼ばれた。このアメリカで生まれた消毒薬は、ヨードチンキに比べて傷にしみないので好んで用いられたようだ。現在よく使われている第一三共ヘルスケアのマキロンなどは、色が透明なので≪白チン≫と呼ばれる事もあるらしい。「ニッポン放送」によると、≪赤チン≫は今も輸入原料に頼って、作っているメーカーが有るようで、薬局でオーダーすると取り寄せてくれるらしい。

この≪赤チン≫には、ほろ苦い思い出が有る。福岡時代の小学校5年生の時、親父の転勤で炭鉱町から福岡市内の鳥飼小学校に転校して直ぐ、運動会があった。そこで大して足が速くない私がクラス対抗のリレー選手に選ばれたのだ。バトンリレーや加速の練習を積み重ね臨んだ運動会の当日、アンカーの自分は、8組中2番目でバトンを貰い、勇んで走り始めた。後続のA君の俊足はつとに知られて居り、ぐんぐん差を縮められ始めた。残り約80mとなり、抜かれまいと焦った私だが、何とも足が前に出ない。

そこで事件は起こった。私は、足がもつれもんどり打って転んでしまったのである。起き上がって走ったものの結果はあえなくブービーの7着、左足の膝小僧は(不)名誉?の擦り傷で真に痛かった。しかし、強がって見せたもののクラスの皆に申し訳なく、終了後に医務室で若い保健師さんに≪赤チン≫を塗って貰う頃には、流石に悔しくて涙目になっていた。その時の優しい彼女の顔を、今でも珠に思い出す。(●^o^●) 200px-Merbromin-Anti-Infective.jpeg

                    (マーキュロクロムの水溶液、通称≪赤チン≫)