9月2日(水) ≪比例代表制は判りにくいが、少し全国区に似ている?≫
昨日の月初会議の後、社員に今回の衆議院選挙の「小選挙区比例代表並立制」に付いて,レクチャーした。小選挙区選挙とは或る一定の小さな選挙区で、一人だけを選ぶもので中選挙区制に対し行動範囲も限られ同じ党から複数人数を出さない分、比較的お金が掛らない選挙と言われている。又、党と言うよりは人物本位で選ぶので二大政党時代では、政権交代が起こりやすいとされている。それに対し比例代表制は、比較的大きな選挙ブロック(今回は11ブロック)に於いて、各党の得票率で議席を割り当てる方式で、全国区に似て小さな勢力の党でも議席が獲得可能と言われている。
私が、この「比例代表制」を詳細にスタディしたのは実は今回の東京15区の選挙結果を見てからである。獲得票数1位の<民主党>東祥三氏の当選は当然の事ながら、比例では獲得票数第3位の<みんなの党>柿沢未途氏が2位の<自民党>木村氏を押さえて当選してしていたからである。要するに、H6年以降衆院選は、全く異なる選挙制度を同時に実施している訳であるが、比例は当選者との得票割合の高い順、所謂惜敗率で選ばれるという程度の認識しかなかった。勿論、その党のその地域に於ける得票率も関係していることも知ってはいた。
元々、この「比例代表制」は、ベルギーの数学学者ヴィクトル・ドントが考案し1857年にデンマークで初めて実施されたそうだ。いくつかの方式が有るそうだが、我が国のやり方の獲得票数を定数で単純に割るのではなく、定数迄で÷1・÷2・÷3・÷4~と割って行き、その「商」が多い順に議席を獲得するドント方式でる。従って、定数17議席の比例東京の民主党の得票率が40.98%なのに(17×40.98%=6.97人)とはならず、8名となっている。又、各党の順位は1位が必ずしも一人ではなく、数人いて惜敗率が高い人から選ばれるのである。従って、惜敗率76.1%の木村氏が同じく36.9%の柿沢氏に敗れた訳だ。
確かに、この「比例代表制」は小選挙区制や中選挙区制に比べて死票は少なくなるが、惜敗率が低くても当選する可能性が出てくる。過去の衆議院選挙でも当選者に比べて得票率(惜敗率)が20%を切った人が当選した例が有り、1票の重さからすればな納得できない。従って、アメリカの学者が言うように日本に「小選挙区比例代表制」は、馴染まないと言う意見が出てくるのも致し方がない事だろう。それにしても、小選挙区で敗れた重複立候補が比例で復活するのも釈然とせず、重複立候補制度は止めて、何れも単独にすべきと私は考える!
<当選者を報じた8月31日の日経新聞>



