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7月27日(金)  ≪一線を退いた或る老経営者の「悔悟」≫

経済界でも有名な企業のトップから相談役に退いた或る老経営者(69歳)は、30年余り棲み慣れた武蔵野の一軒家から、杉並のマンションに引っ越すことにした。管理面や防犯面、都心へのアクセス等を考慮して夫婦で決めたのである。5月の連休中に趣味のゴルフを封印して実行したのであるが、輸送の手配から転居先での受け入れ準備、諸々の手続き等全て女房におんぶに抱っこ。お陰で孤軍奮闘した奥さんは、引っ越し完了時には4キロも痩せてしまった。

彼も引っ越し後の荷解きなど労務提供に専念する他ない、と覚悟を決め女房の指示の下、絶対服従と思ってはいたものの「おい、これはあっちの押入れの方が良くない?」『ダメダメ、いろいろ考えてやっているのだから、私の言うとおりにやって頂戴!』 かくして、彼の意見は全て却下され勤労奉仕の5日間が瞬く間に過ぎ、会社生活に戻ることとなった。ところが、今までに感じた事がない疲れが身体の芯までどっと押し寄せて来たのである。

この疲れは何だろう?と考えた途端、彼はハッと気が付いた。会社では、一方的に指示を出すばかりだったが、突然、問答無用の5日間のストレスが溜まったのだ、と。翻って、彼が指示を下した社員諸君の立場になってみると、このストレスをずーと押し付けられてきたのではないか。アタマでは、「若い人の発想こそ会社の命綱」と分かってやってきた積りだったが、やはり自分は『裸の王様』だったのでは?彼は、一線を退いた今、"Too Late"ながら今回の引っ越しで、思わぬ「悔悟」を味わう結果と相成ったのである。

私は、決して未だ"Too Late"ではないぞ!

sumida.jpeg sumida.jpeg            <建設中の「スカイツリー」を映し出す"隅田川花火大会"(7月25日)>