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May
5月14日(木) ≪いつかどこかで見た景色?≫
家の近くの田んぼに、既に早稲が植えられた。この風景はどこかで見たことがあるような気がする。誰もが初めて見た景色を、過去どこかで見たような気がすることがあると思うが、正にそれである。思い起こすに、この景色は私が親父の仕事の関係で小学校の1年の終わりから5年生までの約4年間の少年期を過ごした九州の炭鉱町に似ている。それは、福岡県の北西部の宗像地方に位置する鞍手郡鞍手町中山という町である。更に具体的に言うと福岡市から北東に約60km、北九州市の中心部から20kmの距離にある所である。
都会育ちの私は、そこで初めてザリガニ捕りやフナ釣り、ヒバリの巣探しや山芋掘りを友人に教わった。ゲーム機などの無かった当時、近くの広場でコマ回しやビー玉遊びは勿論の事、三角ベース野球をやったり相撲を取ったり、或いはラジオドラマを映画化した東映の「笛吹童子」・「紅孔雀」のヒーローを真似てチャンバラに興じたりと、ありとあらゆる遊びを楽しんだものである。
その町の炭鉱は、1915年(大正4年)に三菱が開坑したが戦後の復興や朝鮮動乱などの好景気を経て、1971年(昭和46年)に閉山された。今でも坑口から、カンテラ(ライト)付のヘルメットを被った石炭煤で真っ黒になった炭鉱夫が出てくる姿が、私の目に焼き付いている。今の家の近くでは、ザリガニやフナ、ヒバリは滅多に見る事が出来ない。それより何より、少子化の影響か?外で子供たちが遊ぶのを見かけなくなってしまった。そして凄いスピードで高齢化が進んでいる、日本の将来はどうなるのだろうか?



