08
May

5月8日(金)    ≪夢を売れなくなった百貨店≫

去る6日に、「三越百貨店」の池袋店と鹿児島(天文館)店が姿を消した。51年間の歴史を誇った池袋店の後は「有楽町そごう」同様、家電量販店である<ヤマダ電機>が出店するそうだ。高校時代に同地で屯した時代を過ごした小生にとって一抹の淋しさを覚えるニュースである。もともと百貨店の歴史は、1904年(明治37年)日本橋に誕生した「三越百貨店」に始まるが、元慶応大学教授である池田弥三郎氏が言った「何でも手に入れることが出来る夢のような幸福の国」(今朝の日経新聞の"春秋"参照)の時代がつい最近まで続き、各店とも隆盛を誇っていた。

ところが、郊外に大きな駐車スペースを擁する大ショッピンセンターの出現や顧客のニーズの多様化に伴い、何でも売っている百貨店が≪夢を売れなくなったの≫ようである。要するに品揃えや価格面で魅力が、乏しくなったのであろう。昔は、ギフトでも「三越」のバラの包みが喜ばれたが、それも「今は昔」のことで「三越」も今や三越伊勢丹ホールデイングと事業を統合しているのが現実である。

皮肉なことに、「三越」池袋店の3月から実施された閉店セールにはいつもの来客数の50%以上の人々が来店したようだが、この不景気でデパートは軒並み10%以上売上を落としているそうだ。正に、『百貨店よ、どこに行く?』である。 三越.jpeg

                       (6日に閉店した、「三越」池袋店)