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12月9日(日)    ≪胴上げと徴兵制度≫

今シーズンの男子プロゴルフツアーの最終戦で、今年のツアー優勝者と賞金ランキング25位までのゴルフ選手26名が参加して行われた日本シリーズJTカップの競技終了後、二人の男子プロが、全く違った理由により、選手仲間から≪胴上げ≫をされたという。

一人は、言わずと知れた17歳にして最年少でツアー優勝を成し遂げ、尚且つ賞金も1億円を突破して記録ずくめの賞金ランキング5位に輝いた「ハニカミ王子」こと石川 遼選手である。もう一人は、来年から2年間母国韓国の徴兵制度に従い兵役に就くドンファン選手だが、彼の≪胴上げ≫は、3年間一緒に戦ったツアー仲間が自然発生的に行ったサプライズだという。

私は、このニュースを知って何故なの?と些かビックリしてしまった。皆さんは、どちらか一つの≪胴上げ≫を支持するとしたらどちらを支持するだろうか?大半の方々は後者ではないだろうか。確かに石川選手は、日頃の努力に裏打ちされて着々と実力を備えつつある、人気低迷中の男子プロゴルフ界にとって待望の『救世主』と言える逸材である。又、受け答えもご両親の教育を窺えるしっかりしたもので、今や「王子」どころか「キング」の雰囲気を漂わせる数十年に一人出るか出ないかの、誰もが好ましいと感じるタイプの選手である。

しかし言ってみれば、彼は本格的なツアー参戦は1年目の未だ17歳の「駆出し」で、来年以降に本当の実力が試される一介の選手に過ぎない。彼の人気に迎合するかのように、彼の≪胴上げ≫に参加した選手達は、『こんな若造に負けてたまるか!来年は絶対に彼には負けないぞ!』というような意地とメラメラと燃え上がる闘志は持ち合わせてはいないのであろうか?

67年前の1941年(昭和16年)の昨日、12月8日の未明「ニイタカヤマノボレ」の暗号と共に日本軍が、ハワイの真珠湾を攻撃して、大東亜戦争の火ぶたが切られた。この戦争は、4年の歳月と多くの悲惨な犠牲を費やして、我が国の無条件降伏という結果で終わってしまった。この戦争が残したものは、沢山の若者たちの死と大きな教訓、そして『平和憲法』で、よって我が国は数少ない≪徴兵制度≫の無い貴重な国となったのである。

数年前の正月に、家族でその年の抱負を述べる『しきたり』を終えた後、ワイフを含め二十代前中半の血気盛んな二人の息子たちに≪徴兵制度≫のあり方の是非について問うたことがあった。当然の事ながら、ワイフの答えは「手塩にかけて育てた息子たちを絶対戦争を前提とした兵役に行かせたくない」という答えであった。しかし、意外なだったのが息子たちの意見で、自分たちは進んで行きたくはないが、軟弱な現代の若者を見るにつけ或いは将来のわが国の防衛を考えた場合は、必要な制度かもしれないという答えが返ってきた。

戦後生まれの「団塊の世代」である私にとって、体育会系の息子たちということを差し引いても、大いに考えさせられる答えであった。 669_1_0.jpeg                   (新人王を獲得し、来年の抱負を語る石川 遼選手)