12月22日(月) ≪いい映画にはいい雰囲気がある≫
1948年(昭和23年)生まれの『団塊の世代』作家、上原徹(うえはらとおる)氏が書いた≪いい映画にはいい雰囲気がある≫という本が有るのを知り、近くの本屋で取り寄せてもらった。洋の東西を問わず1930年代から2002年頃までの映画作品120本を選び、解説付で紹介したものである。国別に多い方から言うと、フランス33本、アメリカ16本、イギリスとイタリアが同じ12本次いで日本11本、ポーランド8本、中国7本、旧ソ連を含むロシア6本の順になっている。
フランスの代表的な作品としては、古くは「天井桟敷の人々」や「黒いオルフェ」、ジャンヌ・モローの「雨のしのび逢い」やカトリーヌ・ドヌーブの「シェルブールの雨傘」、モーリス・ロネの「死刑台のエレベーター」、ジャン・ギャバンとアラン・ドロンが競演した「地下室のメロディー」などが入っている。
アメリカ映画では、キャサリーン・ヘップバーンの「旅情」、ヘレン・ケラーの自伝「奇跡の人」、ダスティン・ホフマンのデビュー作「真夜中のカウボーイ」、フランシス・コッポラ監督の「地獄の黙示録」、クリント・イーストウッドの「マディソン郡の橋」、トム・ハンクスの「フォレスト・ガンプ」などが選ばれている。
イギリスの「第三の男」、「ロリータ」、「時計じかけのオレンジ」、イタリアの「道」、「鉄道員」、「ベニスに死す」などは順当なところだろう。日本映画では新藤兼人監督の「裸の島」、「三文役者」、大島渚の「愛の亡霊」、森田芳光の「家族ゲーム」、周防正行の「SHALL WEダンス」や北野武監督作品「あの夏、いちばん静かな海」などが選ばれているが、私の好きな黒澤明監督の作品は、1本も選ばれてはいない。
この本を読んでみると筆者は、所謂『文芸作品』好みのようだが、それであれば尚更、黒澤明の『生きる』や伊丹十三の「お葬式」などは、選ぶべきだ。それに、アメリカ映画好きの私としては、ジョン・ウエイン、ゲーリークーパー、グレゴリー・ペック、マーロン・ブランド、スティーブ・マックイーン、ロバート・デニーロ、アル・パチーノが出演した作品が1本もノミネートされていないのが、気に食わない。
私は、今まで見た映画の中で良かった作品を5~6本上げろと言われたらすかさず、日本映画では黒澤明監督/三船敏郎主演「七人の侍」(1954年)、外国映画ではルネ・クレマン監督/アラン・ドロン主演「太陽がいっぱい」(1960年)、フランシス・コッポラ監督/マーロン・ブランド主演「ゴッド・ファーザー」(1972年)、ミロス・フォアマン監督/ジャック・ニコルソン主演「カッコーの巣の上で」(1975年)、ブライアン・デ・パルマ監督/アル・パチーノ主演「スカーフェイス」(1983年)、セルジオ・レオーネ監督/ロバート・デニーロ主演「ワンスアポンナタイムインアメリカ」(1984年)を上げたい。
残念ながらこの本には、私が上げた作品は1本も入っていないのである。皆さんは、どんな映画作品を選びますか?出来れば是非メールで教えていただきたいのですが!



